一過性では終わらない文化の醸成 —— サントリーがTOKYO FMと仕掛ける、リスナーの人生に寄り添うノンアルの選択肢
サントリー株式会社
■INTRODUCTION
2026年4月、サントリー株式会社は主力商品「オールフリー」をリニューアルし、新ラインナップ「
オールフリー<エールテイスト>」を発売しました。ノンアルコール飲料へのニーズが多様化するなか、同社が次の一手として選んだのが、TOKYO FMの月曜生放送番組の立ち上げです。
週末のレジャーを想起させる「競馬」、平日の始まりである「月曜日」、そして「ノンアルコールビールテイスト飲料」。一見かけ離れたこの3つを掛け合わせた狙いはどこにあるのか。その裏側にある熱い想いと、ラジオがもたらす「聴く」コミュニケーションの可能性について伺いました。
「心のふたを開けよう」を体現する舞台へ ─ 競馬と月曜生放送に込めた狙い
― TOKYO FMでの出稿を検討されたきっかけは何でしょうか。
何も気にせず飲める価値を伝えるため、“心のふたを開けよう”をコピーに掲げています。これは、ふたを開けることが自由でのびのびとした気分へのスイッチとなることを表現したメッセージですが、そのシーンとして最も相性が良いと考えたのが、青空の下で開放的なイメージのある「競馬」でした。
競馬連動番組の多くは週末に向けた木・金曜日の予想番組ですが、私たちはあえて、週末の熱狂が明けた「月曜日の生放送」というユニークな座組みを選択。リスナーの人生の瞬間に寄り添うため、TOKYO FMの月曜生番組の立ち上げを決めました。
― なぜ「月曜日の生放送」であり、メディアとしてラジオだったのでしょうか。
土日に起きたドラマチックなレースの出来事を、その興奮が冷めやらない月曜日に、裏側にある物語も含めて魅力的に伝えていきたかったからです。
競馬にはどうしても「ギャンブル」としての側面が強くイメージされがちですが、私たちはそれ以上に、早く走る馬たちの美しさや、関わる人々の「スポーツとしての側面」「ドラマとしての物語」に高い価値を感じています。
ラジオは他メディアと比較しても、パーソナリティとリスナーの距離が非常に近いメディアです。TOKYO FMが持つフレッシュなイメージや幅広いリスナー層は、競馬の「ギャンブル」という一側面だけでなく、その奥にあるスポーツとしての魅力や物語を伝える上で、最も親和性が高いと感じました。予想を当てるための情報ではなく、週末の余韻をみんなで共有し、幅広いお客様に競馬そのものの魅力をじわじわと深く伝えていく。それができるのがラジオという媒体でした。

「体験」が行動変容を生み、SNSへ広がるリスナーとの一体感
― 実際に番組がスタートしてからの反響や手応えはいかがですか?
私たちは定期的にブランドイメージの調査を行っているのですが、今回のリニューアル、そしてラジオでの新しい取り組みを始めてから、「自由・解放」といったポジティブなブランドイメージが目に見えて引き上がっています。
さらに嬉しいのは、番組を聴いてくださったリスナーの皆様が、実際に週末に競馬場へ足を運び、そこで「オールフリーを開けて楽しんでいる様子」をX(旧Twitter)などに投稿してくださる動きが自然発生的に出てきていることです。
― リスナーの行動そのものが変わってきているのですね。
はい。番組の書き込みを見ていても、「今週末は競馬場に行きたくなった」という声が多く、実際の行動変容に繋がっている手応えを強く感じています。これは今までの他の媒体ではなかなか見られなかった現象です。
これは、ラジオ特有の「スピーディーさ」と「距離の近さ」が効果的に表れた結果だと思います。リスナーの皆さんが番組の熱量や世界観を自分事として受け止めてくれているからこそ、「自分も週末に競馬場に行って、オールフリーを飲んで応援することで、この文化に参加したい」と思ってくださる。ただ広告を流すだけでなく、リスナーの皆様と「一緒に楽しむ空気感」を醸成できていることは、私たちの大きな資産になりつつあります。
裏側の熱量が電波に乗る。最高の「布陣」で挑む番組制作
― 番組制作の現場の雰囲気はいかがでしょうか。
本当に素晴らしい雰囲気です。私も何度もスタジオにお邪魔させていただいていますが、初回からとにかく良い空気が流れています。
ラジオは「耳」で聴くメディアだからこそ、不思議とスタジオの裏側にある空気感や、作られたものではない「本物の熱量」がリスナーにそのまま伝わる媒体だと思っています。もしこれが「やらされ仕事」であれば、リスナーの心に深くは届きません。
しかし、今回関わってくださっている皆さん全員が同じ方向を向いて取り組んでくださっています。
パーソナリティの藤江さん、進行の栗林さみさんによる、ブランドコンセプトである「心のふたを開けよう」を120%活かした明るく開放感のある番組作りがなされています。自分たちが本当に好きで、やりたかったことがこの番組にあるという熱量を持ってマイクに向かってくださっているのを感じます。
準レギュラーで来てくださるJRA川田騎手含め、この素晴らしいチームの布陣を事前に綿密にすり合わせ、一緒に作ってこられたことこそが、この番組のクオリティと手応えの根底にあると確信しています。

単なる数字を超えて―「お酒の文化」を未来へ継承するサステナブルな挑戦
― 最後に、今後の展望とTOKYO FMに期待することを教えてください。
私たちは、単に「オールフリー」という商品の売上だけを追っているわけではありません。サントリーという会社は、この「0.00%のノンアルコール飲料」を、未来に向けた「新しいお酒の文化」として位置づけています。
現代社会では、お酒を飲む人が減ってきたり、健康へのリスクが叫ばれたり、ライフスタイルの自由度が上がったりと、様々な変化が起きています。その中で、「お酒を嗜み、楽しむ」という豊かな文化を次の世代へ継承していくために、0.00%という選択肢をしっかりと提示していきたい。私たちは「文化創造企業」としてのプライドを持っています。
文化を社会に浸透させていくためには、一過性のブームではなく、長い目線でじわじわと深く人々の心に届けていく必要があります。目先の効率や短期的な数字だけを追い求めるのではなく、リスナーの皆様の人生の瞬間に寄り添いながら、丁寧にこの活動を育てていき、「守るべき本質の空気感」を大切にしながら、今後もTOKYO FMと強固なパートナーシップを築き、長く愛される番組と新しい文化を一緒に創っていきたいと思っています。

サントリー株式会社
未来創造本部 ノンアル部長
福本匡志 様
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